Hyper-V で動かしている NetBSD のログ /var/log/messages を見ると、OS 起動直後の時計が9時間進んだ時刻となっている。
タイムゾーンの設定関係かとも思ったがそうではなく、起動直後は本当に9時間進んだ時刻になっていて、rc スクリプトでntpdate(8) が実行されてから正しい時刻になっているようだ。
調べてみると、Hyper-V の仮想マシンが独立したハードウェアクロック (RTC: Real Time Clock) を持たないため、常にホスト OS (Windows 2008 server) の時刻 (JST) が返されてしまうためらしい。 NetBSD は RTC が UTC であることを期待しているので、JST の時刻を UTC と誤解して解釈し、9時間進んだ時刻が設定されてしまう。
こうなると、起動直後から正しい時刻が設定されるようにするには NetBSD のカーネルにパッチを当てるという伝統的な対処をするしかない。(/etc/rc.d/rtclocaltime による対応では起動後に時刻を変更するので ntpdate で設定するのと大差ない)
# gdb --write /netbsd GNU gdb 6.5 Copyright (C) 2006 Free Software Foundation, Inc. ... This GDB was configured as "i386--netbsdelf"... (gdb) set rtc_offset=-540 (gdb) quit
再起動時に有効になる。
アップデートするときにはパッチを当てることを忘れてそうだ。