このサイトの今のレジストラは お名前.com にしている。以前は海外のレジストラで登録していたのだけれども、お名前.com の方が料金が安いので、1年程前にレジストラ移管の手続きを行った。
切り替えたときは、自前のサーバを運用していたので、プライマリDNSも当然のように同じサーバで運用していた。そもそも切り替え以前のレジストラでは、DNSサーバを自前で用意するシステムだったので、他の選択肢はなかった。
このとき、セカンダリDNSはフリーのサービスを利用していた。
今回の引越しでは、公開サービスとしての自前のサーバはなくなってしまうので、プライマリDNSをどうするかを決めなくてはならない。
選択の際に重視したのは、コストと安定性。
まず、フリーのサービスをいくつか試してみたが、安定性に欠けるものや、登録内容が反映されないようなものしかなく、候補に残るものはなかった。原因が自分のオペレーションにあるかもしれないので、試して駄目だったサービスをここに記述することはやめておく。確認したのは当該サービスの質の良し悪しではなく、単に、オペレータである私との相性が悪かったというだけのことである。
お名前.com にもプライマリDNSのサービスがあり、レジストラをして利用しているので無料で利用出来る。操作は簡単だが、登録できる内容には制限があるようだ。
一番問題だったのは CNAME に異なるドメインのホストを指定できないことかな。何のための CNAME なんだか。
さくらのレンタルサーバで、バーチャルドメインの設定をすると、登録したバーチャルドメイン名の NS レコードと A レコード、そしてそのサブドメイン (www, mail など) の CNAME が登録される。
さくらのバーチャルドメイン名として www.uconst.org を設定して、お名前.com には www.uconst.org の NS に該当するさくらのネームサーバを指定すると、DNSで www.uconst.org の A レコードを検索することができる。
DNSレコードのイメージでいうと、以下のような感じ。
uconst.org. IN NS 01.dnsv.jp. ; お名前.com のDNSサーバ IN NS 02.dnsv.jp. ; お名前.com のDNSサーバ www.uconst.org. IN NS ns1.dns.ne.jp. ; さくらのDNSサーバ IN NS ns2.dns.ne.jp. ; さくらのDNSサーバ
www.uconst.org. IN NS ns1.dns.ne.jp. ; さくらのDNSサーバ IN NS ns2.dns.ne.jp. ; さくらのDNSサーバ IN A xxx.xxx.xxx.xxx ; レンタルサーバのIPアドレス IN MX 10 www.uconst.org. www.www.uconst.org. IN CNAME www.uconst.org. mail.www.uconst.org. IN CNAME www.uconst.org.
お名前.com でさくらのレンタルサーバを直接 CNAME 指定できないので、こんな構成になる。
何が問題かというと、www.www.uconst.org だの、 mail.www.uconst.org とかいうホスト名が生じてしまう (さくらの方のシステムで自動的に作成される) ことかな。まあ、気にしなければよいだけのことか。
書き忘れる所だった。これだと uconst.org の MX を記述してさくらのレンタルサーバで受けることができない。
この問題と、とった回避策は後ほど。