これまでは、固定IPを取得して外部に公開しているサーバで postfix を動かしてメールを受けていた。
このサーバは独自ドメインの名前をつけてある。
契約しているプロバイダのメールはこのサーバに転送し、まとめて参照するようにしていた。
送信するメールの発信元が独自ドメインだと、送り先によっては信用が足りないケースが懸念されるので、
公式には契約しているプロバイダのうち、最も古くから使用しているものを公式なメールアドレスとして使用していた。
具体的には IIJ4U であるが、これが長い間、メールアドレスを維持するためだけの契約となっていたのである。
ちなみに、IIJ4Uではメールアドレス付きの基本料金が840円/月、
アドレスを一つ追加するごとに+315円/月である。
いまどきの感覚だと、さすがにリーズナブルとはいいがたいのではなかろうか。
回線業者はこれまでに何度も切り替わっており、今後も切り替わる可能性が高いので、
回線業者の提供するメールアドレスとは独立している方が望ましい。
複数のアドレスを取得した場合に安価であることが必要だ。できれば追加料金はないほうがよい。
普段メールをチェックしないユーザも抱えているので、無料のサーバは使えない。
というのは、無料のサーバは一定期間利用しないと削除されてしまうからだ。
少なくとも調べた範囲ではそうなっていた。
また、複数の場所からメールを参照したいので、IMAPは必須である。
ということで、さくらインターネットのさくらメールボックスが候補に残った。
年間料金が1000円で、複数アドレスが作り放題なので、条件的としては申し分ない。
また、自由度も比較的高いようで、独自ドメインのメールを直接受けることもできる。
早速、さくらと契約した。
まずは、各所に登録しているアドレス(IIJ4U)をさくらに作成したアドレスに変更することだ。
大抵のところでは、ログインパスワードを忘れた場合、
パスワードを再登録するためのページを一時的作成して、そのアドレスを登録してあるメールアドレスに送ってくれる。
そのメールアドレスがなくなると、二度とログインできなくなってしまう。
新規登録しても問題ないようなものとか、
別経路(書類)で本人確認できるようなところ(銀行など)であればまだ何とかなるが、
mixy や flickr など、どうしようもないところもあるし、できるだけ面倒は避けたい。
思いつく限り、調べられる限りの所をリストアップして、メールアドレスの変更手続を行っていく。
アカウント情報を削除して構わないところは、この機会に削除手続きを行う。
あとは、不通になっても構わないところだけ。
もちろん自分だけではなく、メールを移行する他のユーザにもお願いして、
変更手続を行ってもらわなければならない。
面倒ではあるが、この作業を丁寧にやることがその後のトラブルを避ける最も近道であるはずだ。
普通の人はどうしているのだろう?